伊坂幸太郎ファン歴7年の僕が、伊坂小説のおすすめBEST3をご紹介します。
伊坂さんの作品は読みやすく、面白いのでどれを読むか迷ってしまうのですが、今回紹介するものを読めば間違いありません。
3位 魔王
あらすじ。
- 魔王とは何者なのか?魔王はどこにいるのか?
- 世の中の流れに立ち向かおうとした兄弟の物語。
- 会社員の安藤は弟の潤也と2人で暮らしていた。
- 自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、その能力を携えて、1人の男に近づいていった。
- 5年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常生活に流されることの危うさ。
- 新たなる小説の可能性を追求した物語。
兄弟の話で、兄の話が前編、弟の話が後編に収録されています。
僕は兄の話が大好きです。
普通の会社員(兄)が、ある日突然、「自分の思ったことを他人に喋らせることができる能力」を身につけ、その能力を利用して、人や権力に立ち向かっていくというお話。
設定はちょっと不思議な感じなのですが、勇気をもらえる内容になっています。
兄が自分で考え続け世間と戦っていく姿に非常に共感できます。
日頃会社員として他人の言葉に傷つき、惑わされながらも、日々考え続けなければいけない状況の中で様々なものと戦い続ける自分と重なり、非常に勇気をもらえました。
考えることや自分の信念を貫くことは大変だし折れてしまう日もあるが、本当にそれでいいのか?と問うてくれる作品です。
小説の中に出てくる次の言葉が好きです。
- でたらめでもいいから、自分の考えを信じて、対決していけば世界は変わる
- 考えろ 考えるんだ マクガイバー
2位 重力ピエロ
あらすじ。
- 兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。
- 家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。
- 連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。
- そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。
- 溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。
加瀬亮、岡田将生主演で映画化もされた作品です。
原作が素晴らしすぎるので、絶対に小説を見て欲しいです。
内容は、腹違いの兄弟の復讐劇なのですが、その中で「家族って何なの?」、「法律って何なの?」、「世間の常識がどれくらいしょうもないものなのか」を考えさせられます。
復讐劇と聞くと暗い作品なのかなと思いますが、本当に面白いので見てください!
僕は重力ピエロが、初めて読んだ伊坂作品で、そこからどっぷりはまっていきました!
それまで小説をあまり読まなかった僕がハマった作品なので、誰でもハマれると思います。
小説の中で伊坂節が炸裂しており、数々の名言があります。
僕が一番気に入っているのが以下です。
深刻なことは 陽気に伝えるべきなんだよ。
小説でこの言葉の意味を知ってください!
1位 砂漠
あらすじ
- この一冊で世界が変わる、かもしれない。
- 仙台市の大学に進学した春、なにごとにもさめた青年の北村は四人の学生と知り合った。
- 少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、とびきり美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。
- 麻雀に勤(いそ)しみ合コンに励み、犯罪者だって追いかける。
- 一瞬で過ぎる日常は、光と痛みと、小さな奇跡で出来ていた――。
- 明日の自分が愛おしくなる、一生モノの物語。
- 限定の書き下ろしあとがき収録。
好きすぎて3回は読んでいます。
大学生たちの青春小説なのですが、大学時代にこの小説を読んだらどハマりしました!
大学時代に読めてよかったなと心から思っています。
大学生にはぜひ読んで欲しいです!
また、社会人になってからも読んでも面白かったです。
社会人の方もぜひ読んでみてください。
内容は、仙台の大学生5人(北村、東堂、南、西嶋、鳥井)の物語で、春夏秋冬の4編で構成されています。
僕は春と冬が好きです。
学生の青臭さ(いい意味で)が非常に爽快で、困難に巻き込まれたり、大人と戦う場面でも、若さというパワーで突き進んでいく5人に勇気をもらえます。
この作品も伊坂節炸裂で、西嶋の言葉がぶっ刺さりました。
その気になればね、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ